ブログを書くのは久しぶりです。ご無沙汰しており失礼いたしました。アトリエは変わらず日々こどもたちと元気に過ごしています。
さて、今年3年ぶりに作品展の開催を決めました。コロナ禍の強制中断から3年の空白。再開にはちょっと勇気、馬力が必要でした。
私たちの作品展はこどもたちが作戦会議をしてアイディアを練り、こどもたち自身が運営、セルフプロデュースするという、ちょっとしたチャレンジの場でした。空間を作る体験、来場される方とのコミュニケーション、他の人と意見を混ぜ合わせて大きなものを作る協働、、、こどもたちが発想・展開するそれらは、大人の意識の枠を軽々と飛び越え、それはもうおもしろおかしくて痛快そのものでした。
また、自分の作品を客観的に見たり、他の人の作ったものに刺激を受けたりと、「次こんな作品を作ってみたい!」というインプットの場ともなり、高学年になると作品展で他者が関わることを想定した作品(射的場や両替機など、実際に使うことやシステムを含めた制作や、インスタレーション的な作品など)もうまれました。
思えばこんな取り組みを始めたのは東日本大震災の衝撃からでした。こどもたちが生まれながらその身に持っている種、感性、直感に自信を持って、それを羅針盤に、自分の頭で考え、自分の判断で動き、生きていく、、、そんな基盤が必要で、それがきっとこの先の世界を作っていく礎になると考えたからです。 それを培う時間と場所が必要だと切実に思いました。
大きなエネルギーとポジティブな熱がうねる、そんな時間空間がそこにあったと感じています。
そして訪れたコロナ禍。これもまたそれまでの世界をひっくり返す大きな衝撃でした。これまでの生き方、暮らし方が大きく揺さぶられるものでした。
この3年アトリエを運営する私たちもまた自分に向き合い、そして現状、以前と同じ形での作品展開催は実情に合わない状況となりました。
それでも、やりたいと思ったのです。
どのようにできるか、長く悩み逡巡しました。
そしていつもご理解頂いているご父兄からのアドバイスや、今ここにいる子どもたちを見ていて、当時と同じにする必要はない、そうだこの時間を経た先のカタチがあるはずだ…と、思えました。
きっとこの揺さぶりもまた、次の世界へのステップなのでしょう。
まだハッキリと見えてるわけじゃないのですが、今の私たちのかたちでみんなと一緒に作っていこうと思っています。
そんなわけで。前置きが長すぎですが。対外的に発表するというより、今年はファーストステップ。まずは外へ出て、自分たちが楽しんじゃおう!というスタンスで今年はいきます。今までの「こどモノづくり展」あらため、「こどものせかい展 アトリエまつり」と題しました。肩肘張らず、今アトリエに来てくれているみんながまずワクワクとこころ弾む時間となるように。自分の中の能動的な創作意欲を開花させる勢いで。
ただいま顔出しパネルやら、オバケトンネルやら、作っています。完成度度外視で楽しんでいきましょう!